都立家政の店舗付き住居をステンドグラスのアトリエ・工房として

ステンドグラス制作工房兼住居探しのご依頼

今回のお客様はシステムエンジニアから突然ステンドグラス職人の道を歩んでいる方。1Rのお部屋で作品を制作していたものの、手狭になってきたため工房・作業所として利用できる物件探しのお声かけを頂きました。

お客様のご要望は・・・

・場所は、新宿区、渋谷区、杉並区、世田谷区、豊島区、中野区辺り
・場所の雰囲気や立地を重視。日本の古民家や、如何にも作業場と言う雰囲気で。
・作業時に多少音が出るので、それが許される場所

ステンドグラスは見たことはあっても制作過程は知りませんでしたので、ネットなどで調べてみると、ガラスのカットや削りなどで多少音は出るものの、全行程からするとさほどでもないようです。通常の店舗物件や戸建て物件であれば、気にしなくても良いレベルのようでした。

やはり、問題はエリアと雰囲気です。

都区内は、移動手段が豊富で便利なため、賃料相場が高いのが常。気にしなくても良いとは言いながらも、中野区や杉並区、世田谷区など住宅密集地は「音」を出す作業はあまり好まれません。

昭和を感じさせる店舗兼住居物件

古民家や蔵などの物件が出てくる場合、青梅市やあきる野市など江戸時代に発展した街道沿いに見られますが、都心部ではほぼ見ることができません。今回、雰囲気を大切にしたいというご希望を頂いたので、「大正ロマン・昭和レトロ」をキーワードに物件をあれこれ物色。。。

その中に出てきた物件が、西武新宿線都立家政駅徒歩5分の商店街沿いの店舗兼住居物件でした。

1階には15㎡ほどの店舗スペースにキッチン、トイレ。2階はフローリング(?)2室の間仕切りの少ない物件です。「何業でも可」という緩やかな条件と、個人的に感じる昭和感が妙に惹かれ、こちらの物件も隠し玉のような感じでご提案させていただきました。(この時はまさか最終的にこの物件に決められるとは思ってもみませんでした。。。)

ただし、築年数が古く部屋の中は内見しなければわからないようになっていたため、おそらくかなり修繕が必要になってくるだろうことは想像に難くない・・・わけです。

この他にも、三軒茶屋のガス引込NGレンガ木目調店舗やまさかこんな雑居ビルにおしゃれなダウンライト付きの事務所兼店舗?のような物件もありましたが、最終的に都立家政の物件が現住居から比較的近いこともあり、内見していただくことになりました。

事業用店舗への入居は改修が前提です・・・

店舗物件は、借主が内外装手を加えるため、現状引渡しが原則です。

この現状引渡しという条件も、スケルトン(壁や床が貼られておらず一から造作する)であったり、事務所仕様(壁・床が貼られ、空調・キッチンなどがそろった状態)ですぐ利用できたり、居抜き(以前の入居者が造作したままの状態)の場合など様々です。

築古で賃料の安い物件は、「造作自由だが借主負担」の名目で古いエアコン、使えない照明、流れないトイレ、さび付いた給水管など、借主負担で修繕することを前提に賃借が認められることが多いので、居住用物件と比べても注意が必要です。

で、今回の都立家政の物件ですが、予想どおり、なかなかヘビーな状況でした( ;∀;)

トイレはパッキンがやられていて水漏れ。しかも、とても狭い!トイレに座るとドアが閉まらないくらいです。そして、キッチン・床は汚れやホコリまみれでした・・・。お風呂もありましたが、ごみ置き場と化し、使えるレベルではありません。

水場の改修は必要ですが、商店街沿いのロケーションと、間仕切りが少なく作業場として使いやすい間取りはポイントが高い印象でした。

アーティストの方が商店街にアトリエ・工房を持つことは、ラビットホーム的には「あり」だと強く思っています。

それは、商店街には自分の作品をアピールするための発信力があるということです。

人にも寄りますが、制作過程をガラス越しでも見てもらえる路面店舗は、道を歩く人に何をしてるんだろう?と見てもらうことができ、作品をアピールすることができます。また、商店街ではテレビのロケなどに利用されることだって考えられます。

アトリエ・工房を一から作る

お客様には引き続き、平屋戸建てなど特徴的な物件を15~20件程ご提案しましたが、最終的に都立家政の店舗物件にお申込みいただきました。

1階は、壁のクロス・床のCFを剥がして新しいものに貼り直しし、柱など塗装してアトリエ・工房にするとのこと。トイレは使えなかったお風呂部分を壊して広くし、シャワートイレを設置したと、数か月後ご連絡をいただきました。

間違いなく、色々と不自由な部分がある物件ではありますが、一から作ることができる魅力は、職人さん・アーティストさんにとっては、代えがたい魅力なのだと思います。

自分の作品を生み出す場所を自分の手で作り出せる、そして、つくり出そうとする気持ちと実行力を間近で見せていただき、私も頑張らなければ・・・と思った次第です。

実は、このお客様、ネットでステンドグラスの事を調べている時に、マツコ・デラックスの「マツコの知らない世界」に出演された越前谷典生さんであることを知りました。

現在はこの都立家政の店舗物件でキュウコンステンドグラスというアトリエ・工房を開いていらっしゃいます。

ホームページにはアトリエ・工房ができるまでの赤裸々な記事もありますので、ぜひご覧ください!

今回のお客さま

ステンドグラス制作:見かけると立ち止まってふと眺めてしまうステンドグラス。教会のイメージしかなかった私ですが、それ以外にも様々な場所で装飾に利用されています。


東京や埼玉・千葉などでアトリエ探し、工房探し、作業所探しで苦労されている方、ぜひ一度、ラビットホームへご相談ください。
アトリエ・工房・作業所として利用できる物件を探すことは、普通の住居や店舗・事務所物件を探すのとは、また違った苦労や難しさがあります。

ラビットホームでは、お客様のご希望を伺い、業者間で流通している物件を中心に、 関東一円・都内全域から条件に見合う物件をご提案し、内見・条件交渉・契約・入居までを徹底的にフォローします。


【3/19更新】業者間流通物件を探していた中で「東京アトリエさがし」がアトリエ・工房として検討していただけそうな物件をご提案します。柔軟な...

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