気兼ねなく作業ができる場所として
今回のお客様は彫金制作・ジュエリーのデザイン・制作をされていらっしゃる方。
彫金とは金属を彫る金属工芸の一つで、鏨(たがね)と呼ばれる鋼鉄製の道具をハンマーで打ち付け、銀・錫・真鍮などの金属からジュエリーなどの装飾品を制作します。
本格的な彫金技術を約7年程、イタリアで修業されていらっしゃる作家さんです。
日中はお仕事をされており、夜に集中して作品制作を行いたいとのご希望から、当ホームページで紹介していた戸建ての2階3室に、お問い合わせいただきました。
音に対して対策が取りやすいのが戸建て
戸建てをアトリエ・工房として利用するメリットは、音出し作業が比較的しやすいという点です。
音が出る作業は、貸主側が認める・認めないという点はもちろんのこと、利用する側が気兼ねなく作業できるか・できないかという点も重要です。
どんなに貸主がOKを出してくれたとしても、アパートやマンションのような壁一枚隔てただけの場合、隣室の方に迷惑ではないか・・・と考えてしまうと、作業に集中できないと思います。
戸建ての場合は、隣近所の方と一定の距離がありますし、気になるのであれば、部屋に防音カーテンや吸音マットなどで対処することで、ある程度音や振動を防ぐこともできます。
今回、ご利用いただいた物件では、オーナーさんがすぐ隣で生活していることもあり、近隣の様子をよく理解されていらっしゃいました。
どの程度までなら大丈夫かを把握していらっしゃったので、借主さん側も安心して作業ができる環境だということが分かりました。
これは仲介会社の私としては、本当にありがたかったです。
DIYで作業に集中しやすい環境づくり
アトリエ・工房として利用する場合は、作品制作がしやすいように部屋の様相を自分なりに改修していきたいものです。
こちらの物件をアトリエ・工房として利用者を募集するに当たっては、オーナーさんにもその点を伝えていて、「構造上弱くならない程度(柱や壁を壊すなど)であれば、どのように改修してもらっても構わない」とのお話をいただいていました。
ご入居いただいた彫金作家さんは、作品を制作するのに使用する道具や工具類がとても多いので、作業がしやすいように押入れを作業場に改修されていました。
こんな感じに↓
まだまだ改修途上とのことですが、少しずつ自分の使いやすいようにしていきたいとのことです。
快適な工房に仕上げて、素晴らしい作品をたくさん作ってください!
今回のお客様
彫金作家さん:ガスバーナーが欠かせないため、今回の物件は特別に2階までガス管を伸ばす工事をしました。金属に施される装飾は、本当に見事の一言。細かい部分まで細工が施されており、目を奪われてしまいます。
東京都や関東一円でアトリエ探しをされていらっしゃる方、お気軽にご相談ください。業者間流通物件などからご利用用途、条件に見合う物件をお探しいたします。内見現地、契約手続きなどもこちらからお伺いするなど、原則来店不要です。